郵送か持参か
訴状は郵送でも持参しても構いません。
持参する場合、裁判所が訴状を受け付ける窓口を確認しましょう。大抵は、「民事訟廷事務室」 「民事受付センター」という窓口に提出します。これは、裁判所ごとに受付の名前が異なったりしていますので、事前に、ホームページで確認すると安心です。
裁判所のホームページから、各地の裁判所>各裁判所>裁判手続を利用する方へとすすむと、窓口案内のページがあります。
ここで、用意した訴状正本、副本、証拠、証拠説明書、付属書類に加えて、収入印紙や予納郵券(切手のこと)を提出します。
よほどの不備がない限り、訴状の受付はしてもらえます。
いわゆる「訴状の審査」とは、訴状が正式に受け付けられ、受付担当の部署から、民事部に配転された後に行われます。
民事受付は訴状審査をしない
民事受付の裁判所職員は、裁判官でもなければ書記官でもありませんので、訴状審査をする立場にありません。
訴状審査は、実際に訴訟を担当する民事部に訴状が送られて配転された後、書記官や裁判官の判断で行われます。
ただし、民事受付でも、事実上、不足していることが明らかなものがあれば、修正を求めてくると思いますが、これに応じなくても、受付はしてもらえます。しかし、受付で指摘されるようなことは、民事部に配転された後でも、当然指摘されるでしょうから、偏屈な当事者と思われないためにも、受付段階で補正に応じておくことが賢明です。
簡単な修正は、その場で対応できるように、訴状の押印に使用した印鑑は、訴状の提出時に持参しましょう。
郵送の場合
郵送の場合は、裁判所の民事受付宛に郵送すればOKです。
郵送は、普通郵便でもかまいませんが、書留やレターパックなどで送ると安心です。
この場合も、よほどの不備でなければ訴状は受け付けられます。
訴状審査は、この場合も、民事の係属部に配転された後に裁判官の判断で行われるので、補正の依頼があれば、電話で連絡があります。