DIY裁判

本人訴訟を支援するため弁護士が作ったサイト。弁護士なしで裁判をする方法について解説します。

第1回口頭弁論期日 訴訟手続

第1回口頭弁論期日について(法廷の場所や持参するもの)

投稿日:5月 18, 2019 更新日:

Q 訴状が無事受理され、被告に訴状の送達もなされました。裁判所から日程調整を受けた第1回口頭弁論期日には、どこに出頭して、何を持参したらよいですか。
当日の所要時間や、どのようなことを聞かれるのでしょうか。

A まず、当日の所要時間ですが、地裁と簡裁で少し違います。

地裁の場合は30分くらい見ておけば大丈夫だと思います。

簡裁の場合は1時間、できれば最大2時間くらいの余裕を見ておくといいと思います。

地裁でも簡裁でも、結果的に5分くらいで終わることもあります。

実際、双方弁護士がついているような訴訟の第1回口頭弁論期日は、2,3分で終わります。

しかし、簡易裁判所で裁判をする場合には、できるだけ時間に余裕を持っていくようにしてください。この点は、簡易裁判所での裁判が、本人でも簡単にできる理由に関係しています。→詳しくはこちら(簡裁の場合、1回目の期日で、一気に決着がつくかも、という話)

どこに行けばいいのか

裁判所には、「法廷」という部屋が、いくつかあります。201号法廷とか202号法廷、1号法廷、2号法廷、などと番号で区別されています。期日の日程調整の際に、裁判の行われる法廷の部屋番号を聞いているはずです。聞いていなかったり忘れてしまったら、電話で確認すれば教えてもらえます。当日、裁判所の民事書記官室で聞けば教えてもくれます。

持参するもの

①訴状等の裁判所に提出したものの控え
 これからも、書類は増えますので、ファイルにとじておく方がいいです。

②訴状と一緒に提出した証拠の原本
 証拠のコピーは①と一緒にファイルしておきます。裁判所で「甲5号証の金額と、甲7の金額が違うのはなぜですか?」等と聞かれたときに、ササッと確認できないと困るからです。原本はこれとは別にクリアファイルなどにいれておいて、持参します。)

③本人確認資料(免許証など)
 本人訴訟の場合、法廷で本人確認を受けます。

④次回期日の日程調整のためスケジュールの分かる手帳など

⑤印鑑

当日の流れは、初めての場合全然イメージが付かないですね。裁判所によっても裁判官によっても多少は違いますが、どんなことを聞かれて、どう答えれば良いかについては、下記の記事でご説明します。

→  第一回弁論期日はこんな感じです

→  相手方から答弁書が届いた場合の対応 直送の仕方、受け方。

-第1回口頭弁論期日, 訴訟手続

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

付属書類

付属書類とは、訴状に添付する書類のことです。例えば、不動産関係の訴訟の場合、訴状提出時に登記事項証明書や固定資産評価証明書の添付が必要な場合があります。また、原告または被告が法人である場合、法人登記の …

訴状受理後の訴状審査で却下されないための対応方法

補正の促し→応じない→補正命令→応じない→却下 裁判所の受付で訴状が受理されると、裁判を担当する部門に配転されます。 ここで、正式な意味での「訴状審査」が行われます。 訴状に不備があると、裁判所から電 …

そのまま使える訴状モデル(貸金)

貸金の返還請求を行う場合の訴状のモデル書式を公開します。 どこをどのように記載したら良いかは、手続き編をご覧ください。 ① 個人である原告が、会社である被告に対して、貸金元本と商事法定利率による遅延損 …

no image

記名押印

訴状の記名押印は、ワープロで印刷した記名に朱肉で押印して行います。もちろん自筆でもかまいませんが。 個人であれば氏名のみ、住所を付記する必要はありません。なぜなら、住所は、当事者の記載の欄で記載するた …

訴状訂正申立書の訂正をする

「訴状訂正申立書2」として提出する。 訴状を提出するときに提出するのは、訴状訂正申立書ですが、訂正申立書をさらに訂正したいときや、再度、訴状訂正申立書を訂正して、追加して主張をするときには、どのように …