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貸金返還訴訟

エクセルで請求の趣旨の利息計算

投稿日:3月 24, 2020 更新日:

利息や遅延損害金の計算方法と請求の趣旨の記載

上記の記事でも説明していますが、裁判所の利息の計算は、1年以上の期間がある場合は年単位で利息の計算をし、1年未満の日数は、日割り計算をします。そのため、日数計算が必要になります。

手計算で日数を数えてもたいした労力ではありませんが、この記事では、エクセルで日数計算をする方法について説明します。

セルに日付を入力すると、エクセルは、自動的にデータの形式を日付と認識します。別々のセルに、計算したい期間の初日と終わりを入力してください。

そして、また別のセルに終わりの日を入力したセルと、初日を入力したセルの引き算を入力すると、二つの日付の差が計算できます。但し、計算結果も日付データになっていると思いますので、データの形式を数値に変更しましょう。

この日数は、初日を参入していません。
というよりも、二つの日付の差、●日後の数値を表しています。ためしに、1月2日と1月1日を引き算させてみると1となります。このことを念頭に置いてエクセルを使いましょう。

利息の計算も自動でするエクセルファイルは、こちら。

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