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弁護士費用・法律扶助

結局いくらかかるの?という話 民事法律扶助 

投稿日:5月 18, 2019 更新日:


民事訴訟の弁護士費用を支援してくれる法律扶助について少し紹介します。
とくに、法律扶助のページを見ても
いくらの費用がかかるのか
基準が非常にわかりにくい。

なので、ここで説明します。

法律扶助とは、弁護士費用を立て替えてくれる制度ですが、返済する必要があります。

ですので、いくらの費用を立て替えてくれるのかということは、イコール、いくら返済する必要があるのかということ。ですから、重要なポイントのはず。

比較のために、まず通常の場合の弁護士費用について説明しましょう。

通常の方法で弁護士に依頼をすると、民事事件の弁護士費用は、着手金に限っても、少なくとも15~20万円はかかってしまいます。普通は、30~40万円の着手金がかかり、訴額によってはそれ以上かかります。
正確に言うと、300万円までは請求額の8%が着手金として請求され、勝訴したときは16%の成功報酬が発生します。そのため、24%相当が弁護士費用に消えます。消費税とか実費を考えると、30%弱くらい、費用に消えます。

ちなみに、300万円を超えると3,000万円までは、着手金が5%、成功報酬が10%です。

このような、高額な弁護士費用を一度に支払うことができない場合のために、法テラスによる民事法律扶助という制度が存在します。

前述の通り、法律扶助制度は、弁護士費用を立て替えてくれる制度ですが、免除が認められる場合を除いて、返済する必要があります。

もっとも、立替金額は、一般の法律事務所の設定している報酬基準よりも若干低額です。

法テラスのサイトの説明

法テラスのサイトを見ると、以下の情報が分かります。

(代理援助の場合)
代理援助とは、弁護士が代理人となり、裁判所に提出する書類作成や期日対応をすべて行う通常の依頼の方式
 500万円の金銭請求 → 251,000円
(書類作成援助)
書類作成援助とは、裁判所に作成する書類の作成のみ依頼する場合です。
 訴状の作成 → 42,000円

勝訴した場合、成功報酬が別途発生することが小さな文字で説明されてます。

説明はたったこれだけです。

算定基準の紹介

返済する必要がある以上は、あくまで自己負担です。

その金額は、もう少しわかりやすく説明されていても言いように思います。

実は、立替額の算定基準は、公表されていますが、弁護士・司法書士向けのページにしか掲載されていません。

それがこちらです。
https://www.houterasu.or.jp/housenmonka/fujo/index.files/100861468.pdf

とてもわかりにくいと思いますので、必要なところを抜粋します。

実費と着手金に分かれます。この合計額が、弁護士に支払われます。

たとえば、100万円の請求をする訴訟の場合、実費の35,000円と、着手金の129,600円の合計額が立替額=返済額になります。

そして、成功報酬については、次のような基準があります。回収できた金額の10%が成功報酬となります。回収できなくても、86,400円を標準とする報酬が発生します。

したがって、100万円の金銭請求の場合の、法テラス基準の弁護士費用は、うまく全額回収できた前提で、35,000円+129,600円+100,000円=264,600円となります。

これを、基本的に1万円ずつ分割支払していきます。ちなみに、100万円回収できたらその時点で、全額返済することになるということです。

確実に勝てそうで、回収も確実なら、なんとか許容できる範囲でしょうか。

皆さんいかがですか。

なお、このブログは、弁護士を使わないで裁判する方法を解説することを目的としています。裁判は難しいとか時間かかるという印象を持っているかもしれませんが、簡易裁判所の実態を知れば、本人訴訟にチャレンジしてみようと思えると思います。

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