DIY裁判

本人訴訟を支援するため弁護士が作ったサイト。弁護士なしで裁判をする方法について解説します。

Uncategorized

請負代金請求訴訟の請求の趣旨の記載例

投稿日:6月 7, 2019 更新日:

請負代金請求の請求の趣旨は、金銭請求なので比較的単純です。
下記の例は、工事代金が税込72万円であり、支払期日が7月10日だったという場合です。

第1 請求の趣旨
 1 被告は、原告に対し、72万円及びこれに対する令和元年7月11日から支払済みまで年6%の割合による金員を支払え。
 2 訴訟費用は被告の負担とする。
との判決並びに仮執行宣言を求める。

請負代金の遅延損害金の請求はいつから可能か

遅延損害金は、支払期日の翌日分から請求できます。

契約書で支払期日が決まっていれば、その翌日から発生します。

支払日が明記されている契約書等がない場合、請負代金の支払日は、工事の引渡と同時ということになります(引渡を要しない場合は仕事の完成後)。ただ、引渡日よりも後に、口頭ベースで決まっていた支払日があれば、その日を基準に遅延損害金の請求をして問題ありません。

遅延損害金の利率は?

利率は、請負人が会社や個人事業者であれば、商事法定利率である6%の請求が可能です。契約書に、14.6%等の定めがあれば、それに従います。

-Uncategorized

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

訴状訂正申立書の訂正をする

「訴状訂正申立書2」として提出する。 訴状を提出するときに提出するのは、訴状訂正申立書ですが、訂正申立書をさらに訂正したいときや、再度、訴状訂正申立書を訂正して、追加して主張をするときには、どのように …

訴状訂正申立書の具体的記載例(訴額の修正)

訴額の計算が違っている場合、訴額を修正することになります。また、請求の原因や請求の趣旨の変更の結果、訴額が変わってくる場合は、請求原因の訂正と合わせて訴額の記載の修正もしましょう。例えば、損害賠償請求 …

no image

工事請負代金請求訴訟について

少額の工事代金の回収に、弁護士費用をかけるのは、躊躇します。 そんな弱みを突いたゴネ得を許さないためにも、自社で少額の未収金について、簡易裁判所を活用した債権回収のノウハウを手に入れましょう。 訴状の …

敷金返還請求、原状回復費用に対する重要反論パターン(その2)

3 耐用年数を経過している 次に重要なポイントは耐用年数を考慮して負担額が決まるという点です。 たとえば、クロスを損傷してしまったという場合に、そのクロスがすでに6年以上経過しており、いずれにしても張 …

訴状訂正申立書の記載例(原告被告の記載の訂正)

裁判書から当事者欄の書き方について、訂正を求められた場合の訴状訂正申立書の記載方法を説明します。 原告又は被告の住所の修正 令和元年(ワ)第1111号 建物明渡等請求事件原告 山田太郎被告 川田次郎  …